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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第19章 Marry me !!



到着ゲートを出てきた赤葦は
俺の姿を見て、心底、驚いてた。

『会社の人間が来てるはずなんですけど…』

『俺が、その大役を仰せつかった😁』

『木葉さん、赤葦建設に転職したんですか?』

『してねーよ!
お前の部下になってたまるか(笑)
…もう一人の"赤葦"の指示で、迎えに来たんだよ。』

『もう一人の"赤葦"?…社長?』

『まぁ、そんなとこだ。』


…そんなことを話ながら
俺の車に向かって歩いていると

車の窓から上半身がはみ出した男が
こっちに向かって
ブンブンブンブン手を振ってる。

『あーかーーしーーーっ!』

『木兎さん?!』

『これも"もう一人の赤葦"の指示で。
目立たすな、っていうことだったから
車に閉じ込めといた(笑)』

『あーかぁーーしぃーーーっっっ!』

『…確かに、ムダに目立ちますね…』

『相変わらず、だろ?』

『えぇ、日本に帰って来た実感がわきました(笑)』

荷物を積んでエンジンをかける。

『さて、あかーし君っ。
風呂に入りたい、とか
和食が食べたい、とか
いろいろやりたいことがあるだろう、
とわかった上で、
あえてそれを無視して聞くんだけれどもっ。

…お前、今、独身?』

『え?独身ですよ?』

『そーかそーか。そんじゃ…彼女はいるのか?』

『…全部、現地清算済み、
まっさら手ぶらでの帰国ですケド?』

『そーかそーか!そんじゃ、
俺らとナンパしに行こーぜぃっ!』

『…いきなり?』

『そーだ、待ったなしだっ!!』

よかった。
予想通りの展開だ。

さぁ、
俺らの第2章にむかって、
アクセルを踏みこむ。

『では、いい女を探しに、出発っ!』

『マジですか?今から?』

『そう、善は急げ、だからな。』

『急ぎすぎじゃないっすか?』

『いい女は、早いもん勝ちだ!』

『…木兎さん、もしかして、離婚しました?』

『バッカ言うんじゃねぇっ。
うちは今でも超 ラブラブだっ!
ゆーべも、そりゃ、終わらない夜をだな…』

…3年ぶりとは思えない二人の会話、
聞いてて笑いが止まらない。

あとは、
赤葦と小春ちゃんが
前みたいに心が通えば…

すべてが、
みんなが、

思い描いた未来に向かって

動き出す。



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