第19章 Marry me !!
『イヤーン、
これが噂の"コノハちゃん"?
イ・イ・オ・ト・コ♥』
『エリちゃん、やったわね!
たまにはアタシにも貸して~♥』
『んもぅ、なんかスポーツ、やってた?
この胸筋の手触り、たまんな~い♥』
…人生初の新宿二丁目。
なぜかモテモテの俺…
エリはここの常連らしい。
『どこに行く?』と聞いたら
『そうだねぇ…』としばらく考えた彼女が
"私のとっておき、知りたくない?"
と言った時、正直に言うと、
ベッドインを想像してた俺。
言われるままについてきて、
ここに到着した。
お姉さんみたいなお兄さん達?に
あちこち触られて
感じたことがないゾクゾクに
身をよじらせながら
エリに訊く。
『…ここ、エリのとっておき?』
『そ。ここのみんなにいろいろ
相談にのってもらったりしてたんだー。
秋紀のことも。』
『…ふーん。』
『コノハちゃ~ん、
エリちゃんのこと、泣かせたら
許さないわよぉっっ。
この子、派手に見えるけど
一途で真っ直ぐで愛情深いんだから。
オトコとかオンナとか、物事を
そんな狭いククリで考えない子なのよ。
単位が"人間"とか"生き物"なんだから。
こんな心の広くて深い子、他にいないわ。
おまけに、このオッパイ!
…コノハちゃん、もう、触った?』
『え?えぇ、まぁ…』
『あら、早い!付き合う前にチェック済み?
や〜ん、やるわねぇ(笑)
私もエリちゃんみたいなオッパイに
すればよかったわぁ。憧れ、憧れ!』
エリはケラケラ笑ってる。
『みんなすごく公平だから。
私の見た目とか関係なく、
心から相談のってくれてね。
男の気持ちも女の気持ちもわかるし。
アッキーやコータロー君ともよく来るの。』
『そうそう、コータローとアッキー。
あの二人もサイコーよねっ!
エリはホント、人を見る目があるっっ!』
…俺もメデタク仲間入り、なわけか(笑)…
初めての世界だったけど、
エリの人間力がよくわかる。
誰に対してもまず、愛から入る。
相手を選ばない。
ナンパヤローでも、酔っ払いでも
オトコかオンナかわからなくても
興味を持ったら、まず笑顔。
…ホント、木兎にそっくりじゃん(笑)
それなら慣れてる。
俺達、うまく、やっていけるよ😁