第18章 誓いの言葉

『小春、ごめん。』

『…なにが？』

『いろいろ。俺、我慢できなくて…好きだ…』

…ちっともわからない。
でも、
"好きだ"って言ってくれたから。
それ以外のことは、後でいい。

『…我慢、しないで。
今は、抱いてくれるだけでいい…』

『…っ』

なんて呟いたのかは、わからない。
でも、その口元から降ってくるキスは
私の身体中に印を刻み、
渾身の愛を伝えてきた。

…なんで自分が
幸せより切なさを感じてるのか、
わからない…

赤い印が全身についた私を
見下ろした京治さん。

『…頼む。俺のものに、なって。』

こんなに愛の印をつけても、
まだ、手応えが足りないのね？
その飢えを満たすには、もう…

孤独な獣の目をした京治さんに
届く言葉は、ただ一つ。

『…ナカまで、犯して…』

脱ぎ捨てられた下着の中から現れた男根。

どこかミステリアスな
京治さんのイメージ通り、
赤とも紫ともつかない、
なまめかしい色。
勃ち上がった逞しさは
その細い身体とは対照的で…

淫靡なカーブを描く先端を
舌で刺激したら、どんな声を
聞かせてくれるんだろう…

口に含みたい、と思ったけれど、
京治さんは、一刻も待てない、
とでもいうように、ゴムをつける。

『小春の、顔が見たい。
小春が俺のものになる瞬間の顔を、見たいから…』

そう言って、私の脚を開くと肩にかけ、
丸見えであろうアソコの中心に
男根を突き立てた。

『…ンッッ、ァァ！』

一気に最奥まで。
貫かれた衝撃で、腰が浮き上がる。
その浮き上がった腰をすかさず掴み
大きく体を抱えあげると、

『小春、俺を愛してる顔、見せて。』
と、激しく動き始める。

愛してる、顔？
こんな、乱れた顔でいいの？
それ以外、今は、ムリ…

初めてひとつになった
私達の繋ぎ目からは

隠すものなど何もない、
とでもいうように、

激しい音も、しぶきも
溢れ続ける。

イキそうになると
動きを緩められ、
足りなくなると
激しく突かれる。

何も言わなくても、
私のこと、京治さんは、わかってる。

限界も。

『…小春、イけっ…』
『…ァァ…ァ！』

自分の身体が痙攣したのが、わかった。
それがナカの京治さんを締め付けて…
ゴム越しの白がビクビクと…

…そして、記憶は途切れる…