第5章 ヴァージンロード~月の道~
~田中さんの披露宴の時。
実は烏野チームのテーブルでは
こんな会話が交わされていました。
『なぁ山口ぃ。月島ってホントに出張?』
『確かにアイツ、
人の結婚式とか興味なさそうだよな。』
『日向、影山、ひどいよ!
ツッキー、ホントに出張なんだって。』
『でもうち、結婚祝い、届いてたぞ。
月島なりにちゃんと気を使ってくれてるんだよ。
名前入りのペアの万年筆でさ、
実用的なのにシャレてて、嫁も感心してた。』
『あれ、大地んとこも?
俺も、式の翌日に、手紙つきで
ペアのコーヒーカップと豆が届いてた。
なんか珍しいものらしくてさ、
うちのも喜んでたなぁ。』
『俺もでした!
優人がすっげー喜んだスポーツバッグ。
なんか、手紙の字がキレイすぎて、
最初、誰から届いたかわかんなかったっす。』
『月島、そんなことする奴だったっけ?』
『少なくとも手紙の字は月島本人じゃねーな。』
『じゃ?誰だ?月島の母ちゃん?』
『(笑)日向、相変わらず
そーいうことに関しては察しが悪いなぁ。
そういうことを任せられる人がそばにいる、
…ってことだべ。』~