第4章 夢の国ウェディング
キャラクターのテーマパークは
俺の想像以上の所だった。
リボンや星や虹やキラキラに彩られ、
何もかもにキャラクターがデザインされた
“夢の国“。
…俺がそこに似合うかどうかは関係ない。
アキちゃんが本当に楽しそうだから、
それでいい。
あまりに楽しそうだったから、
自然に手を繋いで、
自然にプリクラとって、
自然に二人で1つのパフェを食べて、
そして、
自然にキスをした。
…俺にも魔法がかかったんだと思う。
その日は、
オフィシャルホテルという所に泊まった。
せっかくの誕生日だから、と、
こっそり特別な部屋を予約しておいたんだ。
これがまた、すごい部屋だった。
ベッドもソファも壁紙も鏡もシーツも、全部、
リボン猫(キティちゃんと言うらしい)が
デザインされている。
『やりすぎじゃねーの?』と
笑って突っ込もうかと思ったが、
喜びで興奮しながら写真をとりまくる
アキちゃんを見てたら、
不思議と居心地良く感じてしまう…
恋って、やっぱ、スゲー。