第4章 夢の国ウェディング
そんなわけで、
初デートは、二人で晩飯。
どんな店がいいかとか、わかんねーから
とりあえず、
地元のハンバーグレストランにした。
カップルとか家族連れとかいろいろいて、
賑やかな方が緊張しねーかなー、と思って。
(ちなみに、これもノヤ嫁のアドバイス。)
メニューを決めて、
当たり障りのない話題で自己紹介とかした頃に
(あ、彼女はアキちゃん。3つ年下。)
ちょうどハンバーグが出て来て、
段々、気分もほぐれてきた。
…ので、思い切って聞いてみる。
ずっと、気になっていたこと。
『あのさ、なんで俺に手紙くれたの?』
『私の田舎の父、田中さんと同じ会社の
トラックドライバーなんですよ。
それで、つい、
どんな人がのってるのかなーって
気にして見てたら、
田中さん、子供たちとすっごく楽しそうに
接してて。
この人、絶対いい人だって思ったから、
どうしても仲良くなりたかったんです。』
…なんか、嬉しい。
俺、第一印象は、だいたいいつも
『怖そう』『目付きが悪い』とか言われるのに。
アキちゃんは、俺を
“絶対いい人“だと思ってくれた。
うん、
俺も君と仲良くなりたい。
というか、
かわいい、とか
保育士、とか、そういうの別にして、
俺、アキちゃんのこと、
スキになりそうです…