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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第15章 100回目のプロポーズ




今日と明日。
二人で過ごす、短い時間。

なかなか会えない分、
たっぷりと、
アキとの時間を満喫するつもりだ。

まずは、このまま、キッチンで…
うん、悪くない。

小さな流し台に腰を押し付けて
シャツをめくりあげ、
そのまま、ブラのホックをはずす。

『…あ…』

色っぽい声にあわせて
ゆるりとはずれたブラから、
パンッと弾けるように現れた胸。
これ。俺の。

下から抱えあげるように乳房をつかんだ時、

♪ピンポ~ン

…玄関のチャイムが鳴った。

『あ!』
…さっきの色っぼい声がウソのようだ…

『出るなよ。こんな時間に来るヤツ、
ろくな用じゃねーだろ?』

『違う、私が呼んだんだもん。』

『は?!誰だよ?』

『ピザ。』

『…え?』

『私、まだ晩御飯食べてないから。
トビオも一緒に食べよ。
奮発して、耳までチーズが入ってるやつだよ!』

♪ピンポ~ン

また、鳴る。

『はーい、ちょっと待って下さいねー。』

『お、おぃ!』

あわてて駆け出そうとするアキを引き留めて、
ブラのホックを留めてやる。

『そのまま行ったら、犯されっぞ!』

『ごめんごめん、えと、お財布…
あれ、メガネ、トビオ、メガネ、どこ?』

…バタバタしてる後ろ姿を見ながら、
俺は、自分の肩の力が抜けて、
苦笑いしているのがわかる。

アキといると、いつもそうだ。
思いもよらないことで、
感情が動く。
力が抜ける。
眉間のシワがフッと緩んで
呼吸がラクになる気がする。

一緒に、暮らせたら。

今はバレー1色の俺の生活に
きっと何か、
新しい"アキ"の色が加わるに違いない。

木兎さんも及川さんも、結婚して
その新しい"色"を手に入れたことで
ますます力をつけたんだと思う。


だから、
あいつが『うん』と言うまで、
俺は何回だって言う。



『アキ、そろそろ…結婚、すっか?』


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