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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第14章 祝福の拍手




肩に手を回す。

俺が、じゃない。
早瀬さんが、俺の肩に、手を回す。

どうしていいかわからず、
思わずのけぞりそうになる俺を
早瀬さんは"逃がさない"とでも言うように
力を込めて抱き締めてくる。

…うん、これは明らかに、
俺より場数、踏んでるな…

押し付けられた唇は
プクッと柔らかくて温かくて…

驚いたことに、
舌が俺の口の中に忍び込んでくる。
遊びや挨拶のキスじゃない。
これ、本気だ…
俺以外の誰かを想像してるんだろうけど。

こんな時、
"他の男のことなんか考えるなよ!"とか
言えたらカッコいいんだろうけど、
あいにく俺にはそんな自信はない。

"俺でよければ、どうぞ。"
心はそのくらいヘタレな気持ちなのに、
体だけはヤケに、
男の反応をしてしまってて…

ムクムクと存在を示してくる下半身に
気付かれたらどうしよう、と
せっかくのキスに集中できないでいると

早瀬さんの右手が
ズボンの上からそこに触れてきた。

『山口君、お願い。
彼のこと、忘れさせてほしい。』

…えええええっ?!
お、俺、山口忠ですよ?!
この俺に、そんなこと、
できますでしょうかっ?…


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