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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第14章 祝福の拍手




『そ、そんな…
勢いでそういうこと言わない方が…』

『…勢いじゃない…。
誰かに必要とされてたいの。』

『でも…誰かって、俺ですよ?
あまりにも誰でも良すぎじゃないですか?』

『そんなことない。
山口君、優しそうだもん。
私のこと、大事にしてくれそう…』

そりゃ、大事にしますよ、
俺でよければ、ね。
でも…

『俺、誰かの代わりですか?』

『…』

『いや、あの…俺はそれでもいいんです。
でも、早瀬さん、却って辛くなるんじゃ…』

『辛くなるかどうか、
やってみなくちゃわかんない、でしょ?』

…そこまで言うなら。
失恋の痛手の身代わりだって、
俺は全然、かまわない。

今までずっと、
『見てるだけの高嶺の花』だと思ってたんだ。

一回、キスできるとしたら、
最高の思い出じゃないか。



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