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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第12章 1年後のガーデンパーティー



その日は、
一年前と同じように、
桜が満開のパーティー日和になった。

会場に向かう車の中で、
俺は1つだけ、どうしても
雪乃に聞いておきたかったことを口にした。

『雪乃、1つだけ聞かせて。』

『ん?』

『スガさんのこと…完全に、過去?』

雪乃が、うふふ、と笑う。

『私ね、わかったの。
コーシ君は、私に、
ちから君を出会わせてくれるために
いた人なんだ、って。

あの時、私がコーシ君のことを
好きになってなかったら、
ちから君、私のこと、
気にかけてくれなかったでしょ?』

『雪乃…』

『コーシ君には、アキ。
私には、ちから君。
どっちも、他の人なんてありえない、って
わかったよ。』

こっちを向いて
ふわりと笑った雪乃の頬が、

桜色だ。



あぁ、

雪乃に、
春が来た…



桜よりキレイな笑顔が

俺の前に

今、

咲き誇る。


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