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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第12章 1年後のガーデンパーティー




『スガさん、お願いがあるんです。』

『なんだよ、急に。ま、あがって。』

仕事帰り、
一人で立ち寄ったスガさんの家。

なんだか、懐かしい。

1年前の今頃、
スガさんの結婚式の準備で
しょっちゅう、ここに来てた。
…まさか1年後、
こんな頼みをしに来るなんて
あの頃は想像もできなかったや。


『…で?頼みってなんだ?』

『スガさんとアキさんに、
結婚式の立会人をお願いしたいんです。』

『え?誰が結婚すんの?
へ?お前?マジで?わー、おめでとう!
何だよ~、相手、誰?俺も知ってる人?』

『雪乃さんです。』

ガランゴロンガランゴロン。
キッチンから派手な音がする。

『アキ、大丈夫?!』

『ごめん、びっくりしすぎて手が滑った…
縁下君、今、なんて言った?』

『雪乃さんと、結婚します。
スガさんとアキさんが僕らの縁結びなんで、
お二人に立会人をお願いしたいんです。』

『アキ、二人がつきあってるって知ってた?』

『知らないよ~!
だからこんなにびっくりしてるんだって。』

『なんだなんだ、お前ら、
そんなことになってたのか~!
でもなんか、すっげー嬉しいなぁ。
うん、すっげー嬉しいわ!』

『ねぇコーシ、あの時やっぱり
縁下君に立会人頼んで正解だったね。
雪乃の心を動かせたって、すごいよ。
もう、私まで嬉しくてたまんないもん。
ね、縁下君、時間あるんでしょ?
いやーん、ちょっと~!
じっくり話、聞かせてもらわなくちゃ!
飲みながら、話そっ!
コーシ、ほら、あのワインあけちゃおうよ…』

…その夜は、スガさんとアキさんに
質問攻めにされながら、
俺は雪乃とのことを報告した。

『俺とアキが出会った時もだったけどさ、
ホントに、人生って何が起こるかわかんないな。』

スガさんが、あの爽やかな笑顔で言った。
俺も、つくづく、そう思う。


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