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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第12章 1年後のガーデンパーティー




それがハッキリしたのは、
2月14日、
いわゆるバレンタインデーのことだった。

スガさんと昼を食べに出て帰社する途中、
スガさんのスマホが鳴った。
仕事の話で長引く様子らしい。
『わるいな。』という顔で俺に手を振り、
先に行くように合図されたので
俺は一人で会社に向かった。


会社の玄関前の
昼休憩から戻る人波の向こう、
柱に隠れるように見え隠れする
小さな人影。

雪乃さんだ。

いつもと違い、ひらりとしたスカートをはいて
いつもはひとつ結びにしている髪もおろし、
少し化粧もしている。

手には、ピンク色の紙袋。

そして…

俺を見て、
ギクッとした顔。



…なんだか、
すごく、悪い予感がする。



後ろを振り返る。
まだスガさんは来ていない。


雪乃さんに駆け寄った。

『雪乃さんっ?』

『え、縁下さん、あの…』

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