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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第3章 受け継ぎ婚



『あ~、やっと帰ってきた~、東京〜!』

トランクも荷物もそのままに、
アキがソファに倒れ込む。

『お行儀悪くて、ごめんね~』

『いいよ。アキ、疲れたろ。』

『そうだね、正直、さすがに疲れた。』

『俺、なーんもしてやれなくて、』

ごめん、と言おうとした時、

アキが俺の唇に人差し指をあてて
言葉を遮る。

『まさか“ごめん”とか言うつもりじゃないよね?』

『…言うつもり、だったけど。』

ソファから起き上がったアキ。

アキとこんな風に向き合うのは久しぶりだな。
そんなことをふと思う。

アキは真っ直ぐに俺を見て、
そして、静かに言った。

『ねぇ、大地。私は、
いつだって絶対に大地が待っててくれるって
信じていられるから、
どんなに離れてても不安じゃないし、
次に会う時のことを考えたら何だって頑張れる。』

…アキ…


『大地が必要。
大地が一番。
大地が大好き。

…はぁ、久しぶりに
いっぱい大地の名前を呼べて、幸せ…』

ストレートな言葉が、俺の胸を射ぬいた。


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