第11章 ガーデンパーティー
(エピローグ)
今日の新郎新婦様は、
会費制のガーデンパーティーを選ばれました。
遅い宮城の春を待ちわびていたかのような
咲き誇る桜と日差しが眩しい1日。
シルバーグレーのタキシードと
桜色のシンプルなドレスが
おだやかで大人の雰囲気のお二人にぴったりです。
青々とした芝生の上に
人前式用のバージンロードと
パーティー会場を作り、
お料理はビュッフェスタイルでのサービス。
メニューの中には、
新婦 アキ様がこの日のためにレシピを準備した
ゲストにまつわる思い出メニューも並び、
お二人も、お客様と一緒になって
お料理を食べたり
ウェディングケーキを
サーブしてまわったりと、
パーティーを楽しんでいらっしゃいます。
『スガ、ほんとに、
あの翌日に出会った彼女なのか?』
『そうそう!
旭、あの時は朝までつきあってくれて
ありがとな。』
『スガ、久しぶり。おめでとう!』
『大地、わざわざ東京からありがとう。』
『なんだかんだ言っても、
お前だって好み、変わってねーな。』
『だな。いろいろつきあってみたけど、
やっぱり俺はこんな感じが落ち着くわ(笑)』
『スガさん、及川さんがオメデトウって
伝えてくれ、って言ってました。』
『おお、月島!
オリンピック前にうちの新聞で
及川の単独インタビューさせてくれ!
あとでスケジュールの話、すんべ。』
『スガさん!』
『俺達、余興しましょうか?』
『西谷、田中!気持ちだけいただくよ。』
『す、菅原…』
『烏養さん、ホンットすんません。
俺もお先に結婚します。』