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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第11章 ガーデンパーティー




『コーシは、すごいっ!』

もうすぐ、夏。
開け放した窓から
夜の涼しい風が入ってくる。

俺たちは、
ベッドで一戦交えた後、
裸のままビールを飲んでいた。

『コーシは、すごいよっ!』
…アキがこのセリフを言うのは
もう5回目。
酔っぱらってきたらしい。

『もう、私なんかよりよっぽど
先を考えて動くもん。
さすが、元セッター。頭脳派!
ナイスアシスト!』

『…嬉しいけど、誉めすぎ(笑)
でも俺も、
自分がこんなに家事を楽しめる日が来るなんて
なんか意外だったな。』

『すっごい成長っぷりだよ~。
もう、見直したっていうより惚れ直した!』

『あの時、アキに
"結婚したいならつきあえない"って
言われて、すっげー衝撃的だったから。
そんなのアリかよ?って。』

『コーシのこと大好きだから、
使えない女だって嫌われる前に
自分から別れなくちゃ、
また傷つくって思ったんだよね…』

『アキっ!
俺の前で絶対、そんなこと言うな。
自分のこと、使えない女だなんて。
俺に言わせれば、
アキの才能を埋もれさせておく男のほうが、
よっぽど使えない男だよ。』

『コーシ…』



…アキは今まで、
どれだけのものを諦めながら
仕事を続けてきたんだろう、と思う。


仕事と結婚。
どちらかひとつ、なんて
男だったら、まず考えることないのにな…


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