第11章 ガーデンパーティー
アキを抱き寄せる。
『だから、一緒に暮らそう。
とにかく1年やってみて
お互いに居心地よくなれなかったら、
その時、また、考えればいい。』
『嬉しいけど…
私、コーシにそこまでしてもらう
価値のある女じゃないよ。
離婚してるし、尽くしてあげられないし…』
『どっちも、どーだっていいじゃん。
離婚は過去のことだし、
そもそも尽くしてもらいたくて
結婚や同棲するわけじゃないだろ。
でも…』
『なぁに?』
『最初のうちはうまくいかないと思うけど、
俺のこと、変わらず愛してほしい。
俺がアキを好きだって思う気持ちと
同じくらい、愛しててほしい。』
『コーシ…』
その夜、俺たちは愛し合い続けた。
お互いのこと、何でも知りたかった。
アキは、
後ろから抱きしめられるのが
好きだということ。
俺は、
アキに耳元で名前を呼ばれると
興奮するということ。
二人が一緒に気持ちよくイケる
体位を探したり。
お互いの自慰を見ながら
お互いに自分でイったり。
疲れたら裸で抱き合ったまま眠り、
目覚めればそのままの体勢で
ゆるゆると挿入する。
激しさだけでなく、
体が溶け合うように愛し合った。
もうすぐ、クリスマス。
一年後の今頃、
俺たちはどんな決断をしているだろうか。
その頃には、
及川たちやアキのように、
俺も、自信をもってこの道を選んだ、と
いえるものを、手に入れていたい。