第11章 ガーデンパーティー
とても落ち着いた気持ちで
白いブラウスのボタンをはずしてゆく。
…あぁ、なんてことだ。
白いブラウスの下から現れたのは
黒いレースのブラジャーだった。
『いつも、下着は黒?』
『…ううん、
前の彼は白やピンクが好きだったから、
そんなのばっかりつけてたけど、
別れたから、もういいや、って。
本当は、黒、好きなの。
気持ちが引き締まるから。
でも…いきなり黒って、私、印象悪い?』
『俺は、むしろ黒が好き。
白い肌に黒い下着って、たまんね。』
…人の気持ちはわからないものだ。
俺は今、ゆうべの別れに感謝すらしている。
おかけで、早瀬さんと
こうしていられるのだから。