第10章 公開プロポーズ
(エピローグ)
いよいよ披露宴が始まる…
という時間に上映される
オープニング映像。
その1シーンで、
テレビの中継の様子が流れました。
光輝く街の中。
『どちらから?観光ですか?』
『東京から!
今、夜景をバックにプロポーズして
OKしてもらったばっかりの超HAPPYな男ですっ!
この街、最高!!!』
…と答えているのは
本日の新郎様。
たまたまテレビでそのシーンを見ていた
この市の観光協会のかたが大変喜び、
そしてそれが
Vリーグの有名選手だったことから
所属先に観光協会から
お祝いのメッセージと祝い菓子が届き、
さらに、
それを喜んだ新郎新婦様が
披露宴のお客様への引菓子に
その市の銘菓を選ばれる…という
街を越えた幸せの連鎖が
巻き起こっています。
他人の幸せを心から喜べる人の周りには
同じような人が集まってくるのでしょう。
光と影は1セット。
でも、今日の新郎様は、
その影すら味方につけてしまうような
芯のある強い魅力を
もっていらっしゃる方なのですね。
オープニング映像に続いて入場のお二人。
シルバーのタキシードに、
トレードマークの
ピンとたてたヘアスタイルの新郎様。
ショートヘアを活かした
スタイリッシュなデザインのドレスが
よくお似合いの新婦様。
アスリート同士の結婚式は
お客様も負けず嫌いが多いようで、
余興代わりのゲーム大会は
空前の熱い戦いになりました。
…次のオリンピックで、もし、
お二人が日本代表に選ばれたりしたら
この披露宴に出席したお客様は、
その時、また
今日のことを思い出して
幸せな気持ちになることができるのでしょう。
幸せは、
場所も時間も越えて、連鎖する。
それを、目の前で教えて下さったお二人。
木兎 光太郎様、アキ様、
おめでとうございます。
どうぞ、いつまでもお幸せに!