第3章 受け継ぎ婚
~旭の結婚式の帰り道。
『なんかさ、旭のつきあう子って、
いっつも小柄だと思わないか?』
『そうだな…ってか、旭がでっかいから、
女の子はたいてい小柄に見えるべ?』
『あ、そういうことか。いや、
昔から、好み変わんねーな、と思って。』
『それを言うなら大地だって、
今までの彼女はみーんな、
おとなしくてかわいい系だったろ。
たまにはギャル系とか興味ねーの?』
『興味あるように見えるか?』
『いや、見えねーな。』
ひとしきり、二人で笑う。
『大地の今の彼女って、どんな人?』
『どんな、って…そうだな、』
今の彼女は、
『…人生で初めて、俺から告白した人。』~