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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第2章 スペシャルウェディング



つきあって一年以上たってたし、
アキも、プロボーズそのものは喜んでくれた。

ところが。

『結婚式は、なしでいいかな?』

…なんて、
予想もしなかったことを言ったんだ。


『私、20代のうちに
自分のカフェを開くって目標、決めてて。
お金はその時のためにとっておきたいの。』


旭君と結婚出来るなら、
ドレスは着なくてもじゅうぶん、幸せ。


旭君と二人のお店を持つことが
一番、叶えたいこと。


いつもは
ふんわりニコニコしている彼女が
初めて見せた強い意思と決意。

俺は、それを説得できるだけの
言葉を(ついでに経済力も…)
持ち合わせていなかった。

アキの気持ちはわかる。
でも、俺は
式を挙げずに籍だけ入れたことを
いつか後悔しないだろうか?

そんな迷いに答えを見つけられず、

結局、結婚の話は
あのプロボーズの日以来、
口にすることが出来なかった。


…大地、菅。
こんなこと悩んでたら、
お前らきっと
『このひげちょこが!』って笑うだろな。


うん、俺、相変わらず
『ひげちょこ』のまんまだよ…



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