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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



『夜っ久ん…こりゃまた盛大だな?』

『うん。
花巻君にヘアメイクと写真を頼むついでに
ちょっと相談したらさ、
すぐに烏野と青城に連絡とってくれて。
みんな、喜んで集まってくれたよ。
…ほら、とにかく、前まで行って!』

夜っ久んに背中を押され、我に返る。

横でびっくりしてるアキが
いきなり、俺の頬をつまんできた。

『いてっ!なんでいっつも、俺の顔?』

会場中が笑いに包まれる。

『早瀬ちゃん、夢じゃねーぞ!』

…これは、烏野の金髪コーチの声だ。

『おい、黒尾~、
イチャイチャしてねぇで、さっさと歩け~!』

…これは木兎の賑やかな声。

『木兎、相変わらずうるせーなっ(笑)』

これからどんな展開になるのか
まったくわからねーけど…
夜っ久んに任せとけば、大丈夫だろ。

ウルウルしてるアキの手を取り、
ヴァージンロードを歩く。

花巻さんと夜っ久んとこを入れたら
27組の夫婦と子供達。

その誰もが
拍手とおめでとうの言葉をかけてくれる。

正面に着いた俺たちを
客席に向かって立たせた夜っ久んが、

大きな声で言った。

『それでは、これより、
俺たち音駒の頼れる主将、黒尾 鉄朗君と
皆さんの結婚を見守り、
やっと自分が結婚する気になった、
責任感あふれるウェディングプランナー、
早瀬アキさんの、人前結婚式を始めます。

ここからの司会は、
烏野高校の、武田一鉄先生、
よろしくお願いします。』

うぇ~い、たーけちゃーん、
…と、烏野のヤツらから声があがり、
相変わらず眼鏡姿で優しそうな
武田先生が前へとやってくる。

…この100人近い顔ぶれの中で、
一番、というか唯一、
安心して任せられそうな人だな(笑)


アキに
サプライズを仕掛けたつもりだったのに
なぜか俺もサプライズに巻き込まれる、という
予想外の展開に戸惑いつつ、

でも
ワクワクしているのも
正直なところ。

だって
今、ここにいるヤツみんな、
高校時代、同じ目標に向かって
それぞれの場所で戦ってたんだ。

それが今、
みんな違う環境なのに
集まって、心を1つにしてる。

楽しいことが起こるに違いないじゃん。

だって、俺たちみんな、
上を向いて繋ぐスポーツ、
"バレーボール"が大好きな仲間だぜ!?



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