第8章 小さな小さな披露宴
~花巻君の結婚式の二次会での会話です。
松『花、及川は?』
花『あぁ、招待したんだけど、
今日まで試合なんだって。
でも、明日からちょっと休みとって
こっち帰ってくるってさ。
そうだ、お前ら、明日の夜、空いてね?
四人でどっか、飯食い行こうぜ。』
松『あぁ、俺、空いてる。いいよ。』
岩『俺も空いてる。
でも、店、どこにする?
あいつ、今や“アムアム“に載るくらい、
まぁまぁスターだからなー。
その辺の居酒屋で及川ってバレたら、
飯どころじゃねーぞ?
ラーメン屋ってわけにもいかねーだろーし。』
松『…俺、ちっちぇー小料理屋なら、
明日、貸し切りに出来る所、知ってるけど。』
花『まじ?』
松『あぁ、多分、大丈夫。』
…翌日、松川君が
久々にそろった4人を案内したのは、
条善寺坂の途中にある小料理屋でした。