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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



ん、そうだ、早瀬がいたな。

披露宴での両親への記念品なんかで
ありとあらゆるオリジナルギフトを
見てきてるはずだ。

事情とニーズを説明したら
早瀬は、こんな提案をしてくれた。

『銀座にね、
スゴく素敵なオリジナルのボトルとかラベルで
いろんな焼酎をギフトにしてくれるお店があるよ。
種類も多いし。この予算なら…うん、
銘を入れてグラスまで揃えられると思う。』

お~✨
色気はないけど(言ったら殴られる。)
こういう時はホントに頼りになる!

『それ、いいじゃん!
…俺、焼酎、ゼンゼンわかんねーけど。』

『好みとか、ラベルにデザインしたい
文字とか写真とか教えてくれたら、
いくつかチョイスして見積りとろうか?』

『頼んでいい?超 助かるし!』

『じゃ、仕事終わったら行ってくる。』

『俺、一緒に行ったほうがいい?』

『任せてくれるんだったら
私、一人でゼンゼン構わないけど。
だって夜久君、焼酎、興味ないでしょ?』

『ない。行って役にたたない自信がある!』

『じゃ、却ってお荷物だ(笑)
ね、そのかわりさ、この伝票の入力、
かわってくれないかな?』

『そんなら得意!』

…そういうわけで、
一足先に会社を出た早瀬に代わって
残業していた俺のスマホに、着信。
クロからだ。

『夜っ久ん、この間のアレ、決めた?
猫又監督の記念品。』

クロも、幹事の一人。

『あー、それ。
オリジナルのボトルとラベルで
焼酎ギフトが出来るらしいんだ。
だから今んとこ、それを候補にしてる。』

『へ~、いいじゃん。どこで?』

『銀座。』

『俺、行こうか?』

『いや、たった今、早瀬に行ってもらった。
あいつ、九州出身でさ、焼酎飲みなんだよ。
クロ、ワイン派だろ?』

『あれ、知らねーの?俺、最近ワインより焼酎。
…なぁ夜っ久ん、その店、俺も
いつか行ってみたいんだけど。場所、わかる?』

『ええと…ちょっと待てよ…』

早瀬がくれたパンフレットの
住所と電話番号を告げると、

『サンキュ、またな!』

と、電話は切れた。

そっか。
おでん屋に一緒に行った時、
クロ、焼酎、飲んでたな。

あの頃、夏希とケンカして
クロに相談のってもらってたっけ。

…そんなことを考えながら、
俺は、伝票の入力を、再開した。

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