• テキストサイズ

イケメン王宮*Short Stories

第11章 Shall we dance?*ルイ


「、背筋伸ばして。また背中丸まってるよ。」

「あっ…!ごめんなさい…。」

来週末に控えた隣国同士の交流を深める目的で開かれる舞踏会。

つまりは、ウィスタリアにとって重要な外交の場になる。

そこで失礼のないように、ダンスのレッスンを強化してもらっている。

ルイのダンスレッスンは本当に厳しい。

だけどアドバイスは的確だし、彼は絶対にお世辞を言わない。

逆に、上手く出来た時はちゃんと褒めてくれる。

だから、私は信頼してレッスンも頑張れる。

「、もうこのステップ覚えたの?」

ルイは少し目を見開いて、私の足元に視線を落とした。

前回のレッスンの時にルイに教えてもらった少し難しいステップ。

実はユーリやアランに付き合ってもらって何度も練習した。

「ちゃんと出来てた?練習してみたんだけど…やっぱだめ?」

「褒めたつもりなんだけど…。よく頑張ったね。」

私を見つめる彼の視線はいつもよりも優しく、柔らかく、私の心を弾ませた。

一人前のプリンセスとして認められる自分になりたい。

彼に素敵な女性だと思ってもらいたい。

隣であの笑顔をもっと見ていたい。

この気持ちが何なのか、私はもうわかってる。

こんなに頑張れるのは、彼のことが好きだから。

/ 247ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp