第10章 始まりの合図*レオ
「、それは反則…。」
レオは私を横抱きにし、執務室の一角にあるソファに運んだ。
「レオ…ここ執務室…。」
起き上がろうとしたけど、レオにぐっと肩を押されてまた倒れてしまった。
「…もう我慢できない。もっとのこと感じたい。」
私の答えを聞く前に、レオの手は私のドレスの裾から中へと入り込んでいた。
いつもと違う場所で触れられるのが何だか恥ずかしくてドキドキする。
レオが触れる度に体が熱くなり、我慢しようとしても声が漏れてしまう。
火照った体を重ね、二人が一つになる。
あまりにも心地よくて、溶け合ってしまいそうな感覚になる。
意識を失う前に、私はもう一度だけレオに伝えた。
「レオ…大好き。」
「俺も。…と一緒にいられて幸せだよ。」