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イケメン王宮*Short Stories

第10章 始まりの合図*レオ


見慣れた彼の執務室。

沢山の本が棚に並べられていて、綺麗な地球儀が飾られている。

「じゃあ始めようか。」

彼は私の隣に座って、分厚い本や地図を広げる。

「今日は、最近勢力を拡大してきているアルフォーヌ国の歴史と情勢について説明していくね。」

私に合わせて分かりやすい言葉を選んで知識を教授してくれる。

ここまではいつもと変わらない彼との勉強の時間。

ただ一つ変わったことは、私が昨日ウィスタリアの国民の前で彼を次期国王だと宣言したこと。

つまり、レオと私は晴れて夫婦となったということ。

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