第1章 あなたしかいない*ルイ*
ジルも私の心がここにあらずな理由をちゃんとわかっていたようで、「体調不良」でルイを付き添いということにして部屋に戻らせてくれた。
部屋の扉を閉めた瞬間、ルイが私をぎゅっと抱き締め唇を重ねた。
何度も何度も啄むようなキス。
呼吸するのが難しくなり、どうしても息が荒くなってしまう。
「はぁっ…。」
すると彼は私の薄く開いた唇の隙間から舌を滑り込ませ、私の舌を絡めとる。
「んっ…ふぅ…。ふっ…。」
深い口づけで快楽が押し寄せてきて、頭がぼんやりとしてくる。
唇を離して彼は悪戯っぽく私を見つめる。
「ふふっ…。、可愛い。」
どんな顔してるか私にはわからないんだけど、ふわふわした気分ですごく心地よい。
彼は軽々と私を抱き上げ、ベッドへと運んだ。
「会いたかったよ、ルイ。」
私は彼の首の腕を回して自分の方へと引き寄せた。
「…俺も。がそんなに積極的だと、今日は我慢が出来なさそう。」
「…いいよ。だってルイのこと大好きだから。」
そう頷くと、彼は私に優しく口づけて背中にあるドレスのリボンをほどいていった。
「のこと大好きだから、他の誰にも触れさせたくない。」
「私もルイ以外の人に触られるの嫌だよ。」
私の言葉で彼は頬を赤らめた。
「…ありがとう。」
柔らかく微笑むと、愛しそうに私に触れ、何度も何度も愛してくれた。