第6章 愛の証*ルイ*
「。」
少し低くて、でも優しくて艶のある大好きな声。
見上げると、ルイはとても穏やかな表情をしていた。
彼は体の向きを変え、今度は彼から優しく私を抱き締めてくれた。
細くて長い指を私の髪に通しながら、言葉を続けた。
「…に傷が残る方が俺は一生後悔する。だからこれは、君を守った証の一つだよ。俺はも、の大切なものも守るって約束したんだから。」
「ルイ…。ありがとう……。」
彼がふわりと優しく微笑むので、私もだんだんと暖かい気持ちになった。
「それに…。」
何かを言いかけて、彼は私を軽々と抱き上げた。
「が俺を癒してくれるんでしょ?だから大丈夫。」
私と同じ目線で、からかうように笑みを浮かべる彼の顔を見て、またドキドキが止まらなくなってしまう。
彼は私をベッドへと導き、そっと下ろすとそのまま私の上に覆い被さった。
「さっきがしてくれた、おまじないしてあげる。」
「…おまじない?」
「背中にしてくれたやつ。お陰でさっきからずっと背中が熱い。」
「あっ…!」
私がその意味に気付くと、彼の唇と私のそれは既に重なっていた。
ちゅ、ちゅ、とリップ音が響き、私の鼓動は加速する。
それから彼は私にその指で、唇で、温もりで、目で、言葉で。
私に魔法をかけていった。
「…がいてくれて幸せだよ。この幸せをずっと守っていくから。」
「…私も同じこと思ってた。でもね、二人で守るんだよ?」