第5章 星空の下で*アラン*
今日も公務の合間にプリンセスとしての勉強の時間。
「うん。ちゃん頑張ったから、少し時間余ったね。ユーリにお茶用意してもらうよ。」
「本当?ありがとう!」
レオはいつも丁寧に分かりやすく勉強を教えてくれて本当に頼りになる。
次の公務まで時間があるので、少し休憩することになった。
「そういえば明日、数百年に一度の流星群の日らしいよ。」
紅茶を啜りながらレオが不意に私に語りかけた。
「流星群かぁ…。私見たことないかも。」
「子どもの時に一度見たんだけど、星が空一面で輝いて本当に降ってくるみたいだったよ。」
レオの言葉から頭の中で想像してみたら、この目で確かめたいという好奇心が掻き立てられた。
「明日絶対見たい!部屋から見られるかなぁ…。」
その時、レオがジルに呼ばれていると使いが来た。
「じゃあ、俺は行くね。今日もお疲れ様。」