第3章 うたたね*ルイ*
「うー…!やっぱり外は気持ちいい!」
はぐんっと腕を伸ばし、噴水の前のベンチに腰かけた。
次はレオとの勉強の時間。
それまで少し時間があるので、あの広場で休憩することにした。
「どこまで読んだっけ…。」
栞が挟んであるページを開き、物語を読み始める。
前に書斎を見ていた時に、ルイの目に留まった本。
「…あ。」
「ルイ?どうしたの?」
「うん…。懐かしい本だなと思って。」
その本を手に取るルイの表情が優しく柔らかかったので、きっと好きなんだろうなと直感した。
その日から時間を見つけては、少しずつ読み進めていた。
ポカポカ陽気の暖かな日差し。
ついついの瞼が重くなる…。