第23章 12月7日*ゼノ*
12月7日、今日はシュタインでのゼノ様のバースデーパーティーに招待されていた。
本当は二人きりで過ごしたかったけれど、立場的に難しい話。
少し残念だけれど、夜はシュタインに宿泊させていただくことになっているので、二人でゆっくり過ごせるはず。
…早くお会いしたいな。
「様、ゼノ様プレゼント喜んでくれるといいね。」
シュタインに向かう馬車の中でユーリが柔らかく微笑んで声をかけてくれた。
プレゼントの準備は出来ているけど、ある一つの計画を企てている。
今回の計画はユーリのサポートが必要不可欠。
「うん。ユーリ今日は宜しくね。」
「アルにも話はしてあるから、協力してくれるはずだよ。まずは、プリンセスとしての任務を終えてからだけどね。」
サプライズはする方も何だか緊張する。
だけど、今日はゼノ様のお誕生日。
今までで一番素敵な一日にしたいから。