第22章 二人だけの秘密【甘裏】*ユーリ*
ユーリは愛しげに私を見つめ、私の頬に触れ、顔をゆっくりと近付けた。
目を閉じれば、唇に柔らかな感触と温もりを感じた。
優しいキスがだんだんと情熱的なものへ変わり、私の呼吸を奪っていく。
入り込む舌に懸命に応えると、二つのそれが絡まって繋がったような気がした。
唇を離すと、ユーリはもう一度私に軽く口付けた。
「…様、したくなっちゃった。」
私は部屋に入ってからずっと気にかかっていたことを口にした。
「ユーリが私のこと名前で呼んでくれたら…いいよ。」
「あっ!そうだったね。ここに来たら…って約束だったもんね。」
癖が抜けきらず、ついつい前の呼び方になってしまうらしい。
この部屋に来た時は、ちゃんと名前で呼んでほしいとお願いしていた。
「ごめんね、。…いい?」
「うん…。」
扉には鍵がかかっていて、部屋はキャンドルのわずかな灯りだけ。
ネグリジェの上からユーリが私の胸に触れ、そっと先端に触れた。
「んっ…。」
身体が自然とぴくりと反応し、声が漏れてしまう。
すると、ユーリは空いた手でネグリジェの裾を上げて、私の素肌を指で辿った。
くすぐったいような、でも確実に上へと上がってくるその手に心臓が高鳴った。
太股を撫で、私の下着に指をかけ、するりと足から抜いた。
「久しぶりだから、いきなりじゃ痛いかな?」
そう独り言のように呟くと、ユーリは私のネグリジェを捲り上げて、私の足の間に顔を埋めた。
「…ユーリ!」
私の声に臆することなく、ユーリは隠された蕾をぺろりと舌で舐めた。
「…あっ!…はぁっ…。」
自分の声が薄暗さと静寂の中で思いの外響いたことに気付き、私は自分の手で口を塞いだ。
柔らかな舌に刺激され、身体はビクビクと反応する。
ユーリは次第に溢れ出す蜜を舐めとり、今度は指で蕾に触れて、刺激をどんどん強くする。
「…っ!んぅっ……んんっ!」
痙攣する私の身体をユーリは優しく抱き起こして、ソファーから絨毯の上へと降ろした。
「の声聞けないのは残念だけど…なんか秘密の時間って感じでいいね。」
そう言うと、ユーリは自分の服を脱ぎ捨て、私のネグリジェもそっと脱がせた。