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イケメン王宮*Short Stories

第15章 「おかえり」が待ってる*アラン*


シャツを脱ぎ寝間着に着替えていると、ベッドに先に入っているが声をかけてきた。

「明日の出発は早いの?」

「ああ。少し遠方の国に行くから、いつもよりも早く出る。」

「そっか…。」

一瞬の瞳に陰りが見えたような気がした。

しかしすぐにいつもの穏やかな優しい笑顔に表情が変わった。

「じゃあ今日は早く寝ないとね。明日アラン朝早いし…。」

時計を見ると、まだ21時を少し過ぎた頃。

が待つベッドへと足を向け、ベッドの淵に腰掛けた。

「さすがに早すぎだろ。…3日間会えなくなるけど?」

チラリとの方を見ると、さすがに言葉の意味を察したのか顔を少し赤くして俺の様子を窺っている。

「…それ、私に言わせようとしてる?」

「まぁな。嫌ならしねぇよ?」

「…ずるい。」

唇を尖らせて眉を寄せると、はほんのわずか俯いて俺の首に腕を回して唇を重ねた。

「…言うの恥ずかしいから。これじゃダメ?」
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