第14章 フライングハロウィン*アラン*
ニヤリと何かを企むような笑みを浮かべて、アランは私の身体を横抱きにしてベッドに運んだ。
そのままベッドに身体が沈み、アランが私の上に跨がり上から見下ろしてきた。
「アラン…。」
「、ご褒美くらいはもらってもいいだろ?」
アランの表情がいつもよりも艶やかになり、また唇を重ねられた。
「ん、…は、んっ……。」
舌に唇を割られ、それが口内に入り込み私の舌を逃がさないように絡めとる。
アランの手がネグリジェの裾をめくり、そのまま脚を伝い上へと上がってくる。
撫でられる度に身体がびくん、と反応してしまう。
唇が離れると、アランは私の顔をじっと眺めている。
「…な、…なに?」
「いや…お前のその顔そそるなと思って。誰にも見せんじゃねーぞ。」
そう告げると、アランは私の胸元に強く吸い付いた。
ピリッと痛みが身体に走り、熱がそこに集中している感覚に陥る。
「…じゃあそろそろ悪戯の時間だな。」
月明かりに照らされるアランはいつもよりも妖艶で、まるで吸血鬼のように何度も何度も私に強く口づけを落とした。
そんな彼に惑わされるかのように、今夜も私は愛されていくのだった。