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声優~短編集~

第1章 貴方はヒーロー?『鈴木達央』


とある喫茶店
静かな店内

この店にはオーナーとバイトの玲奈

「玲奈ちゃん、買い出し頼んで良いかい?」
「はい!」
玲奈は笑顔で頷いた

オーナーに頼まれ買い出しに
買い物を済ませ後は店に戻るだけ
そんな時だった……

ドンッ
「キャッ」
「痛ってぇー」
前から歩いてきた男性にぶつかり
よろける

「あっ、ご、ごめんなさい」
「痛って、まじ痛ぇわ~」
「大丈夫かよ?笑」
「あ~、無理だわ
つーことでさ、お姉さん?」
ニヤリと笑った若い男二人は玲奈に
迫り肩を抱く

「お金とは言わないからさぁ…
今から遊びに行こうよ」
顔を近付けそう言う男たちに玲奈は

「キャッ、ぶ、ぶつかったことは謝ります!
な、なのでそれで許してください…」
俯きながらそう言うと

「謝って許されるなら警察いらないって(笑」
そう言いながら笑う男
怯える玲奈
そんな時だった…

「おい、嫌がってんだろ?」
後ろから聞こえた声に振り返ると
一人の男性が…
(誰…?)

「あ?部外者は黙ってろよ」
「その子、怖がってんの
分かんねぇのかよ」
男の腕を掴みあげ、スマホを見せる
「今すぐここから離れた方が良いと思うぜ?
警察が来る前にな」
(えっ!?警察?)

「お、おい、警察って…」
「チッ、い、行こうぜ」
男たちは足早に去っていく

「大丈夫ですか…?」
男性が玲奈の方を向き心配そうな
顔をしていた
「あ、は、はい
助けていただいてありがとうございます!」
勢いよく頭を下げる玲奈に

「いえ、たまたま通っただけなんで…」
苦笑いしながらそう言う男性

「あ、あのお礼を…!」
「いや、本当たまたまなんで…」
「な、なら!私がバイトしてる喫茶店に来てください!ご馳走しますから」
「……ハハッ」
「えっ!?」
(何か変な事言った!?)
「分かりました、けどこれから仕事なので
夜でも良いですか?」
「勿論です!あ、名前
私岡本玲奈って言います」
「俺は鈴木達央です」
「え、」
「どうかしました?」
玲奈は男性を見上げた
(た、たっつん!?)
「あ、やべ!これ俺の連絡先です
ここに場所送ってください
じゃあ、また夜に」

走り去る後ろ姿に恋をしたと確信した
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