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星の砂【銀魂】

第10章 再会が必ずしも良い事とは限らない


何だかこれ以上沖田隊長といると頭が爆発しそうだ。

でも今日は別に沖田隊長と仕事ってわけじゃないし、一緒にいる時間も少ないだろうからあまり気にしないでおこう。

そんなことを考えていると

「なァ、」

突然沖田隊長が私の方を向いたので私も彼を見つめた


『何ですか?』


「お前今日オフなんだってな…」

『ええ…まぁ。』

頷く私を見つめ何やら薄っすらと笑みを浮かべる隊長


ッは!!ま、まさか!

『い、言っときますけど私は今日はオフなんですからね!絶対隊長のパシリなんて嫌ですから、あと仕事も手伝いませんから!!』

「オイ、どんだけ嫌われてんでィ俺ァ…」

『いや…別に嫌ってるわけじゃ…』

「そうじゃなくてオフなんだったら、この俺が今日特別に餡蜜でも奢ってやるって言おうとしたんでィ」

『えっ…』

「昨日巡回中に美味そうな甘味屋見つけやしてね、お前甘いモン好きだから今度休みの日にでも連れてってやろうと思ったんでィ」

お、沖田隊長が私に餡蜜を奢って…しかも休みの日にわざわざ!!?

『どこかで頭でも打ちました?』

「ぶっ殺されてェのかィ?」

『すみませんッ!嘘です嘘!!』

刀を抜きかける隊長を抑える

『あれ、でも沖田隊長今日は仕事が…』

「オイ神山ァ…」

「ハイ、」

「今日午後からの見回り俺と変われィ、あと土方さんには言うんじゃねーぜ。言ったらどうなるかわかってんだろうなァ?」

「イエッサー!もちろん沖田隊長は真面目に公務していると伝えておくッス」

『…。』









「つーことで、丁度暇になったし食いに行くかィ」

『どんだけ自由なんですかあなたは!!』

「んじゃ、1時に屯所の前な。勿論隊服じゃなくて私服で来いよ」


『えっ、ほ、本当に行くんですか?』

「はぁ…嘘なんかつくかよ、面倒くせェ」

少し拗ねたような顔で私を見つめ隊長は言った


その様子にまた少し胸が締め付けられたような感覚になった


沖田隊長が食堂を出てから、残りのおかずを口に入れた


せっかくの非番なのに沖田隊長と一緒なんて…これじゃ仕事と変わらないじゃないか。





溜息をついて席を立つ


でも…




- 食いに行くかィ -








…ちょっと嬉しい。
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