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星の砂【銀魂】

第6章 落ちる【沖田視点】


『沖田隊長…なんですかこれ』

そう言った大石の見つめる先にあるのは大量な 書類の山

「何って本日のノルマでィ。全部今日中に終わらせろィ」

『いやいや無理ですよ!こんなにたくさんを1日でなんて…隊長も手伝ってください』

「俺ァ今日は非番なんでィ。たまには休ませろ」

『いつも非番みたいな人が何言ってんですかッ…いだだだッッ!』

大石の両頬を思いっきり引っ張った

「口答えしてねぇでさっさとやりやがれ」

『す、すみまふぇん…』

涙目になりながら書類整理に取り掛かる大石を横目に俺は縁側で横になりアイマスクを装着した


先程と同じように風鈴の音が部屋の中に響く

『いい天気ですね…』

「…そうだな」

『でも今日は夕方頃から降るみたいですよ』

「ヘェ…」

そんな何気無い会話をしていると次第に瞼が重くなってゆく

ま、今日はオフだし出掛けることもねぇだろうから気にすることじゃねーや。


いたって平和で長閑な時間、刀を握らなくていい日はこうも心が落ち着くもんなんだろうか。

まぁ、これくらい暇でやることがないくらいのほうが 俺達警察にとっては一番平和なことなのかもしれない


事件がある度に俺達の仲間は死んでいくから…。



- 俺に何かあったら結衣を頼みます、沖田隊長 -




もう、誰も失いたくねぇってのに



- 私は強くなりたい!! -




また失うかもしれない。



引き止めることだって出来たはずだ、    

でもそうしなかったのは




- 平河隊長は私の大切な人です -




その想いを誰よりも知っていたから。




だから俺は

あいつとの約束を守ると決めたんだ
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