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星の砂【銀魂】

第4章 知り合いは多いと得をする


私が最後に見た平河隊長は笑っていた

出逢った時と同じように…

「行ってくるな結衣」

そう言って背を向けて去って行く彼を私は見つめることしか出来なかった

もしあのとき、私が彼を助けていたら

もしあのとき、彼ではなく私が行っていたら

彼は生きていて今もここで笑っていたかもしれない

そうすればこんな思いをすることも、血まみれの彼を見ることもなかったのに…。

何度も同じ夢を見る

だけど夢の中でも私はいつも平河隊長の背中をただ見ているだけ

追いかけたいのに、足が動かない



早く…誰か私をこの夢から覚まして…。



ピピッ


ピピッ


規則正しく聞こえる音で目を覚ますと目の前の目覚まし時計が5時を指し音を鳴らしていた


そしてもう1つ、目覚まし音とは別に妙な音が聞こえる

カチ

カチ


ん?…なんだこの音は。

ゆっくりと起き上がり目覚まし時計をよく見ると何かのカウントダウンが始まっていた

し、しまったああああ!!
確か昨日寝坊しないように目覚まし時計に細工したんだった!!!

だけど気づいた時には既に手遅れで

『え…あ!!ちょ、まっ』

ドカァアーン!!!

物凄い爆発と共に部屋の外に吹き飛ばされた


アフロ頭になった私にたまたま横を通った斎藤さんが"お揃いだZ~"なんて言ってきたけど全然嬉しくなかった
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