第35章 神様に懐かれているのです!! 姫宮桃李
後日
「そう言えば、どうして神様は召喚されたのです?」
「あー!それ僕も気になるッ!」
「……うーん。神と人間を婚約させようとしたみたいです。子孫をより強くしたかったみたいで。あなたの一族の女性と婚約するというお役目を果たすまで、私は消えるわけにはいかないんですよ。」
「…………それって、もしかしてあんずも……」
「そうですね~。私と結婚しちゃいます?あんずちゃん。」
「………それって、とっても素敵なことだと思うのです。神様は頼りになるし……………」
「あ、あんず………」
「でもお断りなのです。今私は姫くんに夢中なのです!」
「………ッ僕も!僕もあんずに夢中だよ!だ~いすきだからね!!」
「大好きなのです~!」
「………ったく、婚約するために召喚しといて婚約してくれないって……」
「ん?何か言ったのです?」
「いや、何でも……」
どうやら、神様の受難はまだまだ続くようです。