第27章 夢の話し 朔間兄弟 _女の子の日注意あり_
「無理じゃ/無理」
二人仲良くハモった。やっぱりそうなるよね………
「ですよね……」
「まあ、そこらへんは俺達の問題だしね~。」
「ところで嬢ちゃんや、頼みがあるのじゃが……」
「はいはい、何ですか?」
その二人の頼み事とは…………
「…………あの」
「な~に~?」
「何じゃ?」
二人の頼み事とは
『一緒に寝てほしい』
否応言う前に布団の中に入れられた。
「兄者あんずとりすぎ!」
「それは凛月じゃろう?」
私は布団か、と言いたくなるほど変な取り合いをされる。痛い痛い。腕を引っ張らないで。
「………あの、好きな女の子にこういうことしたら良いのでは。」
「いいの/いいのじゃ」
「そうですか……」
何だかよく分からないけど、もうとにかく寝よう。起きたらこの人達、朝日に弱いはずだからそのすきに逃げよう。
「あんずって鈍感だったっけ?」
「さあのう…?それにしても、愛らしい寝顔じゃのう♪」
「兄者近い!あんずから離れて……!!」
二人の気持ちに彼女が気付くことなど毛頭なさそうだ。