第17章 君と私の関係やいかに 影片みか
丁度良い感じ、な距離感とはいかに。
それは友達以上恋人未満ではなかろうか。
告白しようかしまいか悩んで、しないまま仲良しでいる…………。
それがきっと丁度良いのだ。
「ごめんね、影片くん。」
告白する勇気を出してくれた彼を、絶望させるような言葉。
影片くんは告白する前より晴れた顔で、
「そっか、ごめんなぁ変なこと言って。ギクシャクするんは嫌やし…これからも仲良うしてな?」
「うん。」
ごめんね影片くん。
私には、友達以上恋人未満が丁度良いんだ。
「嘘でしょう!?」
「本当です」
青葉先輩は顔を真っ赤にして叫んでいた。同様のあまりワナワナと震えている。
彼とは中学校が同じで、委員会が同じだったりして結構仲が良かったりする。
「な、何でですか…!?」
「声が大きいです。青葉先輩、ここ図書室ですよ…」
「あっ!……………何で断っちゃうんですか。この前、気になるって言ってたじゃないですか。」
コソコソ声でそう聞いてくる先輩に、どう説明しようか悩む。
「女の子って難しいんです。色々あるんです。」
「……それは、本当に難しいですね。僕には理解できません!」
先輩はそう言って頭を抱えた。
ここまで悩まれるとは思っていなかったので、対応に困る。
「それに気になると好きは違いますよ、別物です。」
「そ、そうなんですか?女の子って難しい…!」
若い子恐い、の次は女の子って難しいが口癖になりそうだな、この人。