第16章 騎士たるもの 月永レオ
「……そうか、そんなことがあったのか。」
片付けの邪魔だと、噴水まで移動した。ようやく泣き止んだ私は、レオに全てを話した。
「そういや、俺が1年の時にそんなことあったような…?」
「覚えてないの?」
「嫌なことは忘れたいだろ。」
珍しく真面目な顔でレオはそう言った。
「ごめんな、気づいてやれなくて」
「別に良いよ、全然……」
「俺はお前の騎士だからな!いつでも頼ってくれ!!」
こういうところはかっこいいんだけどね…。と思う。
まぁ、惚れた弱みというやつで全部かっこよく見えてしまう………と言うのは、黙っておいてやろう。