第2章 夢の話し 遊木真
「ごめん。嫉妬してた…。小さい奴だって思われるかもしれないけど……」
真くんはポツポツと話してくれた。
「だって好海ちゃん、皆と仲良いんだもん…。僕、心配になっちゃって……。」
「ん?そんなに仲良いかな?」
私の素っ頓狂な声に真くんは苦笑いした。
「無自覚なんだ…」
「んー…今一分かんないや。ていうか、この体制けっこうしんどいからもう起き上がって良い?もう怒ってない?」
するととたんに真くんはあたふたとして私を起き上がらせて席に座らせた。
「ご、ごめん!本当にごめん!!」
「うー、謝るべきは私かもね。何か朔間くんのこととか軽く考えてたし……何か衣更くんの気持ちがわかるなぁ…」
今度彼に差し入れをあげよう。疲れも吹っ飛ぶような甘ーいやつ。
「あー…!チョ~嫌だ!ケーキ食べよ!今度はフツーに食べよ!!」
「……………本当ごめん…」
そう謝ってきた真くんに私はべーと舌を出して笑う。
「ふふふ…!真くんも寝転んでケーキ食べてみる…??」
「え……!?」
「どんだけ飲み込みづらいか思い知らせてやるっ!」
逃げようとする真くんを捕まえて膝枕。しかし真くんは少し私と反応が違った。
「う……えっと…………!」
真くんは顔を真っ赤にして硬直していたのだった。
自分でやってたときはあんな堂々としてたのにっ!?
………変な真くん。
「好海ー」
「朔間くん…抱き枕やめない?」
「好海大好き好き好き」
しかし朔間くんは相も変わらずで、また真くんに起こられる日は近いのかもしれない
……ってもう嫌なんだけどっ!!