第12章 私達 蓮巳敬人
「_結局、生徒会はあんずを敵とみなすことをやめたたらしい。」
「ありがとう真緒くん。わざわざ来てくれたのね。」
私が笑うと真緒くんは照れくさそうに頰をかいた。
「お前んち来るの初めてじゃないけど女子の家のインターホン押すの初めてで緊張したよ。ほら、真なんかあんなところに。」
「ひいぃっ!何で言っちゃうの衣更くん!!」
真くんは家の前の電柱に(隠れているつもりなのだろうか)しがみついていた。
「真くんも来てくれたんだ。わざわざありがとう。」
「う、うん_早退したって聞いて……」
「スバルと北斗も来たがってたけど、2人とも先生から呼び出し食らってな~?
会長と何話してたのかしんねーけど、スバルのヤツが生徒会室から出てきたら姫宮と一緒に取り乱しててよ、金属バット持って生徒会室乗り込もうとしてんのを北斗が見つけてワチャワチャーーって感じ?」
「……大変ご迷惑をおかけしました…………」
「あはは、お前も大変だよなぁ。じゃ、お大事に。ほら真も、ちゃんと挨拶しろよ?」
「う、うん………
そうだ、あんずちゃん。副会長から伝言があって………」
「___?」
「たまには英智にも笑いかけてやれってさ。どういうことかな?」
「…………………わかんない」
私は首を傾げた。
「生徒会長、おはようございます(ニコッと最大限の笑顔で)」
「………心の声が丸聞こえだよ。でもまぁ、笑ってくれたからよしとするよ。(すごく嬉しい)」
「……それでいいのか、英智(呆れながら眼鏡のずれを直す)」
「amazing!面白い人達ですね(沢山の薔薇を振りまいて☆)」
しばらくこの喋り方がはやりそうです。