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❦初恋物語❦

第1章 告白……とかね



__アイツに壁に押し付けられていた。

 あ!そういうのじゃなくて、ケンカでね。

 でも、この情況を作ったのは友達の亜美だった。

 亜美は勝手に、『嫌なことを言っていたよ?』なんて嘘をついた。

 そのせいで、私は告白日に 壁に押し付けられるという尋常じゃない状況だった。

 「……っ。だから、違うって言ってんでしょ!?」

 「だから何。亜美がオマエが『お子ちゃまは、ホンッとに困る』とかなんとか言ったつってたぞ?」

 「んなもん言ってねーつってんだよ!!いい加減にしてくんない!?」


 いつものケンカより確実にヒートアップしたケンカだった。

 コイツ、智也は『お子ちゃま』とかいう言葉が大嫌いだった。

 そういうことを知りながら、亜美は 言ったんだと思う。

 全く、この情況で『好き』なんて言っても冗談でしか見られないじゃん!!

 でも、そう。これは私のせい。


 私が亜美に告白のことを言ったから悪かったんだ。

 
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