第1章 告白……とかね
静まり返る廊下。
さっきまで うるさかった教室は嘘のように静かだった。
そして、私のドキドキは最高潮に上がっていた。
第一、こんなヤツになんで恋したのか分からない。
顔は…まぁ良いとして、性格だって最低なのになぜだか恋していた。
というか、恋しているという自覚がいまいち分からないんだけど。
アイツを思い出すと、心の奥がキュンとなった。
なにが元なのかなんて、毎日ケンカしてる今の私には到底理解できないと思う。
でも、恋した私は、こんなヤツに初恋を上げるくらい深い理由があったに違いない。
この情況こそ、それを物語っていた。
誰もいない教室で、アイツと2人きり。
いつもじゃ、なんの変哲もない状況だけど……。
でも、一つ違うことがある。