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❦初恋物語❦

第1章 告白……とかね




 静まり返る廊下。

 さっきまで うるさかった教室は嘘のように静かだった。

 そして、私のドキドキは最高潮に上がっていた。

 第一、こんなヤツになんで恋したのか分からない。

 顔は…まぁ良いとして、性格だって最低なのになぜだか恋していた。

 というか、恋しているという自覚がいまいち分からないんだけど。

 アイツを思い出すと、心の奥がキュンとなった。

 なにが元なのかなんて、毎日ケンカしてる今の私には到底理解できないと思う。

 でも、恋した私は、こんなヤツに初恋を上げるくらい深い理由があったに違いない。

 この情況こそ、それを物語っていた。



 誰もいない教室で、アイツと2人きり。

 いつもじゃ、なんの変哲もない状況だけど……。

 でも、一つ違うことがある。


 
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