第10章 忍び寄る危険
美琴side
朝起きると、ぎゅっと優輝に抱きしめられて
いた。
そのおかげで、安心して眠ることができたと
思っていると
「おはよう、美琴」
「ゆっくり寝れたか?」と優輝が心配そうに
訊いてくれた。
「ありがとう、優輝のおかげで、寝れたよ!」
と言うと安心した顔をしたかと思うと
「美琴、寝癖ついてるぞ」と笑い始めた。
「優輝も寝癖ついてるからお互い様だから」
と言うと焦っていた(笑)
それから、二人で朝食にしょうとリビングに
行くと、チャイムが鳴った。
優輝がドアを開けると、涼介がすごい勢い
で入ってきて、「美琴、大丈夫か!!」
と抱きつかれた。
驚きすぎて固まっていると、優輝が涼介に
「驚いてるから、とりあえず落ち着け!」
と頭にチョップをした。
二人のやり取りを見てやっと状況が分かり、
「涼介、ありがとうm(__)m」
「朝食食べた?」
「朝食を食べてないなら、食べない?」
と言うと、「食べる(*^^*)」と元気よく返事
が返ってきた。
心配をしてくれた二人のために、腕によりを
かけて作ろう!と台所に行くと
「美琴、着替えなくていいのか?」と優輝に
言われて、初めて着替えてないことに気付き
「着替えてから、作るからちょっと待って」
と二人に言って、服を着替えに行った。