第10章 忍び寄る危険
優輝side
美琴を車に乗せて走り始めると、後ろの黒の
車がついてくる。
やっぱりつけてきてたか。
美琴にバレずに、撒かないといけないな。
「美琴、外食して帰るか?」と訊くと、
「う~ん! 今日はパスタを作ろうと思って
たんだけどな(>_<")」
「悩むけど、スーパーで食材を買って、
作りたい気分!」と答えた。
危険なため美琴の家に帰らせる訳には、
いかないので
「俺の家で、俺にも作ってよ!」と言うと、
「いいよ!! なにパスタにする?」と
能天気な質問をされた(笑)
「じゃあ、せーので食べたいの言おうぜ!」
「せーの」
「「カルボナーラ」」と息ピッタリで爆笑。
そうやって、美琴との会話を楽しみながら
車線変更を繰り返し、どうにか巻いて
スーパーに着いた。
そして、携帯にナンバープレートの番号を
メモった。
その様子を美琴がじっと見てるので、
「どうかしたか?」と訊くと、
「ストーカーがついてきてたの?」
「だから、車線変更を繰り返してたの?」
と不安そうに訊いてくる。
ちゃんと分かってたんだな。
「もう大丈夫だから、でも 当分は自分の家
に帰らない方がいい!」
「しばらくは、俺の家にいたほうがいい」
「セキュリティがかなり厳しいから、
ストーカーも入れない」
「俺も今抱えている事件もないから、
守ってやれる!」
「だから「ありがとう m(__)m」」
「しばらく、お願いします!」
「家事は私がするね(笑)」と俺が全部言う前
に美琴に全部言われてしまった(笑)
そして、妹に電話をした。
「悪い、後で頼みたいことがある」と言う
と、文句を言っていたが美琴の為と言ったら
なんでもすると言い始めた。
本当に俺の妹は美琴にベッタリだ(笑)