第10章 忍び寄る危険
美琴side
優輝に学校近くまで送ってもらった。
そして、学校に向かっていると真帆に声を
かけられた。
「優輝に送ってもらって、朝帰りですか?」
とからかわれてた。
そして、最近起こった出来事を全部話すと
「4人のナイトと超ど天然な姫の恋が進展
しましたか(笑)」と言われた。
「は? なにその言い方?」と私が言うと、
「大学時代の4人をみんなそうやって言って
たよ!」
「知らなかったの?」と呆れられた。
「文哉と要は、美琴に近づく男子を睨み付け
て追い払ってたよ!」
「優輝と涼介も女癖が悪そうな男子が美琴に
近づくと守ってたし」
「だから、それを見ていた誰かが、
4人のナイトと超ど天然な姫と名付けて定着
してたよ!!」と言われた。
「知らなかった (T^T) 」と私が言うと、真帆
は驚き、ちょっと後ろからきた瑛太くんにも
「美琴たちが4人のナイトと超ど天然な姫っ
て言われてたのは、有名だよね?」と聞いた。
瑛太くんは、私たちと同じ学部だった。
「懐かしいですね! そのあだ名(笑)」
「でも、急にどうしたんですか?」と聞かれ、
「聞いてくださいよ! 美琴たら優輝くんに
学校の近くまで送ってもらってたんですよ」
と真帆が言いふらす。
「違うから! 」
「飲み過ぎて眠っちゃったから、送って
もらっただけだから」と話していると、
「先生、おはようございます」と生徒に言わ
れたので、話は途中で終わった。
その時、瑛太くんの様子がいつもと違うこと
には気付かなかった。