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恋愛っていいことなの?

第15章 初恋の人はいい人?


優輝side

美琴のお母さんが帰り際に、俺たちに

「今のところは、優輝くんのほうが1歩

リードかな(笑) 」

「どっちが息子になるのか楽しみにとくね♪」

と言って陽気に帰っていったf(^_^)

そして、残された俺たちは呆然とするしか

なかった。

俺たちが固まってるのを見て、美琴が

「ねぇ、何を言われたの?」

と何回も訊いてきたので、

「もうしょうがないな」と教えるふりして

深いキスをした。

これで黙ってくれるといいんだけど・・・

お母さんに言われたことを言うのは、恥ずか

しくて出来るかよ(>_<)

美琴はキスされるとは思ってなかったようで

唇を離すと、真っ赤な顔をして腰を抜かした。

俺はすぐに美琴を支えてやり

「秘密だよ」と人差し指を口の前で立てた。

すると、更に真っ赤になって俺の胸に顔を

隠した。

その仕草が可愛くて、ぎゅっと抱きしめると

俺たちの隣で涼介がわざと咳をした。

ヤバいこいつの存在を忘れてた(笑)

美琴が立てそうにないから、とりあえずお姫

さまだっこをして、リビングのソファーに

座らせて、これからのことを相談することに

した。

「なんかきちんと話せてなかったけど、美琴

はこれからどうしたいんだ?」

「理事長さんの後を継いで、経営者として

頑張りたいのか?」

「今まで通り、現場で働きたいのか?」

「急に色々言われて戸惑ってると思うけど、

決めないと理事長さんときちんと話せないだろ」

と言うと、美琴は真剣に悩み始めた。

しばらく悩んで、

「私はあの学校が好きなの、だから理事長

さんが継いでほしいと思ってるなら、継ぎ

たいと思う」と答えた。

「それなら、俺もついていくから 明日 理事

長さんときちんと話そう」

「あと、学校を継ぐとなると周りから襲われ

る可能性があるから気を付けろよ」

「俺も涼介も出来るだけ一緒にいるように

するけど、完全じゃないからな!」

「涼介、お前も出来るだけ一緒にいるように

心がけるようにな!」と涼介に言った。

すると、涼介は

「本当にお前はいいところを持ってくよな」

「今日と明日は仕事で一緒に居れないか

ら、また俺のスケジュールをラインしとく
わ」

と不貞腐れながら帰っていった。

その姿を見て、美琴は苦しそうな顔をした。
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